このたび日本平滑筋学会の第59回学術集会(総会)をお世話するよう仰せつかりました。第59回総会は、福岡大学中央図書館・多目的ホール及び文系センターを会場として、平成29年8月24、25日(木、金)の両日に亘り開催する予定です。このような伝統ある学会のお世話をさせていただき、大変光栄に感ずるとともに身の引き締まる思いでおります。
さて、日本平滑筋学会は,昭和33年に「平滑筋研究会」として発足した基礎臨床横断的な学会です。毎年、基礎系・臨床系の研究者が一堂に会し、体内諸臓器の生理や病態生理の理解、またこれに基づく臨床診断や治療法の検討・提案を目的とした情報交換を行ってまいりました。比較的小規模の集会ではあるものの,分子メカニズムから臨床診断や治療法まで、基礎・臨床研究の最新の成果を一度に共有できる希少な機会として内外から高い評価を得ております。
今回は,本学会のターニングポイントとすべく、「異分野との融合統合研究を目指して」をテーマとして掲げ、新規勃興する生命科学分野との連携を探ることといたしました。この為、特別講演には岡山大学医歯薬総合研究科の成瀬恵治先生をお招きし,「メカノメディスン:メカノ医工学を駆使した再生医療・生殖医療への展開」と題した、医工連携、産学官連携の大変興味深いテーマについてご講演頂く予定でございます。また、バイオプリンティング等の再生医工学シンポジウム、便秘関連の漢方シンポジウムに加え、従来通り、若手研究者の発表の場をできるだけ多く設けるために、若手シンポジウム、若手優秀発表賞セッション、ポスターセッションなど種々の企画をいたしております。口頭発表は、第58回と同じく、基礎・臨床の研究者間の密接な交流を図るため、すべて一つの会場(多目的ホール)で執り行う予定です。
本学会場の福岡大学中央図書館多目的ホールは、地下鉄などの公共交通機関でJR博多駅から約35分、福岡空港から約40分と、大変交通の便が良い場所にあります。また、福岡の中心街・歓楽街の天神や中洲とも近く、学会後のひと時を満喫していただけるものと思います。
会員の皆様はもとより、本学会にご興味をお持ちの方々からも、一人でも多くご参加を賜りますよう心よりお待ちしております。
第59回日本平滑筋学会総会
会長井上 隆司
福岡大学医学部 生理学
福岡大学中央図書館